世界アルツハイマーデー オレンジ企画

921日は世界アルツハイマーデーと制定されていることをご存じでしょうか。また9月はアルツハイマー月間と定められ、認知症への理解を深めるために世界中で様々な取り組みが行われています。

 


認知症とは、記憶障害などを中核の症状とし、それに伴い不安や徘徊などの症状を呈すと言われています。症状の程度は様々で、物忘れがあっても心穏やかに不安なく生活を送れる方もいれば、物忘れがあることに不安を感じ、それを解消するための行動をとり、その行為が周囲からは問題のある行動として認識されてしまう方もいます。



当院では認知症についての知識、対応の方法を学び、実践できるスタッフの育成をしています。各病棟には認知症の専門的な知識を習得している看護師が在籍しており、その人の立場になって考え「その人を中心としたケア」を心掛け、レクリエーションなど日々の生活の質が高まるような取り組みも行っています。

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その取り組みの一環として、マフを作成し、患者様に導入しました。マフとは毛糸で編まれたカラフルな筒状の織物で、イギリスを代表するオックスフォード大学やその連携する病院でもマフを活用されているそうです。マフは特に認知症の後期の方に有効と言われ、毛糸や柔らかい布の手触りで心地よさを感じ、中に付けたマスコットなどを触ることで安心感を得る効果があるといわれています。また、カラフルでかわいいデザインのマフは周囲の人との会話のきっかけとなるなど、様々な効果が期待できます。



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当院では921日から930日まで、「世界アルツハイマーデー オレンジ企画」として1階のエントランススペースに当院の取り組みを掲示しました。患者さんと一緒に作成した作品とその作成方法も紹介しています。ぜひご覧ください。



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                                          所沢ロイヤル病院 広報委員会